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バルセロナの「右サイドバック」問題をを考えてみた。

 昨シーズンの右サイドバックはセメドの出場が多かった。しかし出場機会が多かったセメドに移籍報道が出ている。報道の理由やバルセロナの右サイドバックについて考えてみた

バルセロナのサイドバックに求められるスタイルとは

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昨シーズンの右サイドバックはセメドに出場機会に恵まれた。しかしバルベルデ監督の信頼は勝ち取れていない。理由はバルセロナにあまりフィットしていないからである。

 バルセロナのサイドバックに求められるプレイは、守備面での貢献はもちろん、攻撃面でのポジショニングが重要である。味方がボールを持っている時は、サイドバックが高い位置を取りサイドに張ることで幅を取るようにしている。そうすることで中のスペースが空き、味方がボールを受けやすくなる。このポジショングはセメドよりもセルジ・ロベルトのほうができているため重要な試合ではセルジ・ロベルトが起用されてきた。セメドのポジショ二ングは中途半端で、バルセロナの攻撃が生きないことが多かった。

 だが、セメドは加入当初よりポジショニングが良くなってきている。またサイドバックにしてはドリブル突破が上手く、足も早いのでセルジ・ロベルトとは違うプレー見せてきている。

移籍報道が出る理由

 セメドの移籍報道が絶えない理由は、セメドがサイドバックとしては優秀だからである。

 守備の能力が高いく、また足も速い。そのうえ攻撃時にはドリブル突破やサイドからのクロスをあげられるなどと攻撃面でも貢献ができる選手である。バルセロナ内での序列はセルジ・ロベルトより下となっているが、セメドのポテンシャルを考えると移籍金が安く獲得できる可能性がある。そのためどのクラブも欲しがっているため報道が出ると考えられる。

バルセロナが断る理由

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 セメドへの移籍オファーをバルセロナはここまで断ってきた。移籍金の問題以外の理由がある。

 上記でも挙げたセメドが右サイドバックにフィットし始めていることが理由の一つである。

 ポジション争いをしているとされているセルジ・ロベルトはもともと、中盤の選手だった。3年前に不動の右サイドバックであったダニエル・アウベスが移籍した。バルセロナとしては代わりの選手を探したが獲得には至らなかったため、どのポジションもそつなくこなせるセルジ・ロベルトが右サイドバックをやり始めた。この当時セルジ・ロベルトはバルセロナに出場試合数で不満を持っていた。右サイドバックが不在のチームと出場試合数に不満があったセルジ・ロベルトの考えが合致したことでセルジ・ロベルトはサイドバックを始めた。

 しかし去年あたりからセルジ・ロベルトが中盤でのプレーを希望しはじめた。おそらく来シーズンはセルジ・ロベルトを中盤で起用すると考えられる。これらより右サイドバックでフィットし始めているはバルセロナにとって貴重な選手となってきている。

来シーズンへの期待

 Rakuten Cupではセルジ・ロベルトが中盤で起用されていた。セルジ・ロベルトが中盤でプレーするとなると、右サイドバックはセメドになる。最近ではバルセロナにフィットし始めているため来シーズンに期待したい。

 ロシアW杯で日本から得点を決めたセネガル代表のSBムサ・ワゲがバルセロナのBチームにいる。ムサ・ワゲがトップチームに上がってくるとこの二人のポジション争いとなる。

まとめ

 セメドはバルセロナにとって貴重な選手となってきている。しかしバルセロナのBチームには優秀な選手が所属している。またセルジ・ロベルトもサイドバックのプレーが可能となっている。今後バルセロナの右サイドのポジション争いが楽しみである。

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