香川県議会がインターネットやゲームの依存症対策として、「18歳未満の子どもは、スマートフォンの1日の使用時間を平日は60分」とする条例の施行を進めている。スマホ規制を考えてみた特集の1回目
学力低下はネット依存度のせい?
総務省情報通信政策研究所「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、10代のメディアの平均利用時間は、2017年は2013年と比べるとテレビ視聴の減少に対しネット利用が増加してる。
しかし、10代のネット依存度は世界的にみて低い。
総務省の統計では、
依存傾向が最も高く出た10-20代を国別に比較してみると、我が国は1割強がネット依存傾向が高い結果となったものの、フランスに次いでこの値は低く、米国や英国は2割前後となった。
さらに、スマートフォン保有者のみに限定しても我が国は特段依存傾向は高くはならず、他の年齢層でも同じ傾向である点を踏まえると、我が国が特筆してネット依存傾向が高い訳ではないことがうかがえる結果となった
としている。
学力低下はネット依存度ではなく、別の理由があるように感じる。
触れる機会が増える
サッカーゲームはエレクトロニックアーツのfifaやコナミのウイニングイレブンがある。
サッカーゲームは、シューティングゲームなど他のジャンルと比べると、選手名やチーム名など現実世界とリンクしている部分が多い。
大人数が必要なサッカーの試合と比べて、ゲームは人数を必要としない。また、ゲーム専用機を購入しなくてもスマホでゲームが楽しめるようになったため、サッカーに触れる機会が増える。
東京オリンピックでeスポーツの参加が検討されたり、国民体育大会でeスポーツを採用された。なりたい職業ランキングでeスポーツプレイヤーが上位にランクインするなど、世間的にゲームの関心度が高い。
サッカーゲームを通してチームや選手を知ることで、サッカーへの関心度が高まるのではないか。
ネット利用のルールづくりは必要
久里浜医療センターではPC、スマホ使用ルール作りのポイントを
1. 占有させない
2. 買う前に決める
3. 使用場所・時間を決める
4. お金に関して
5. 書面に残す
6. 違反があった時の対応
7. 親が模範となる
8. 相談できる環境を
9. 長期休みに注意
10. 現実世界、家族を大事にする
11. 良く知ろう
と提示している。