◆ はじめに
サッカーで唯一、手を使えるポジション──それが「ゴールキーパー」。
当たり前すぎて深く考えない人が多いですが、実は“キーパーだけ手を使える理由”には驚くべき歴史があります。
実は昔、サッカーは手を使ってもOKな時代があったんです。
では、なぜ今のようなルールになったのでしょうか?
この記事では、サッカー初期のルールから、キーパーが誕生するまでの流れをわかりやすく解説します。
◆ 1. サッカー初期は「手を使ってもOK」だった
19世紀のイギリスでサッカーが生まれたころ、今のような明確なルールはありませんでした。
学校ごとにルールが違い、
-
手を使ってもいい
-
ボールを持って走ってもOK
-
逆に手は完全NG
などバラバラ。
今で言う「ラグビー寄りのサッカー」と「サッカー寄りのサッカー」が同時に存在していたんです。
◆ 2. “手を使う派 vs 手を使わない派” の争いが始まる
やがてイギリス全土で大会が開かれるようになると、
「手を使う派(ラグビー風)」と
「手を使わない派(今のサッカー風)」が激しく対立。
1863年、両者が話し合って統一ルールを作ろうとしますが、
手を使う派は撤退し、別競技「ラグビー」を立ち上げました。
ここで、サッカーは
“手を使わないスポーツ” として正式に歩み始めます。
◆ 3. とはいえ、ゴール前だけは問題が発生した
手を使わないルールが決まったものの、試合をしてみるとある問題が…。
ゴール前の混戦で、守備側が不利すぎる!
押し込まれると足だけでは守り切れない場面が多発し、
「どうやってゴールを守るか?」が議論になりました。
そこで生まれたのが…
◆ 4. “最後の守備者” としてのキーパー誕生
1870年代、
「ゴールを守る役割を1人だけ特別に認めよう」
というアイデアが採用されます。
この“特別な選手”こそが ゴールキーパー。
当初のルールは今ほど細かくなく、
-
手を使っていい範囲も広かった
-
ペナルティエリアの概念もまだない
など、時代とともに少しずつ形が変わっていきました。
◆ 5. その後、手を使える範囲が徐々に狭められる
最初は「どこでも手を使ってOK」だったキーパー。
しかし
-
攻撃参加で有利すぎる
-
ボールを投げてロングパスできてしまう
といった理由から制限が追加されていきます。
主な制限の流れ
-
1903年:キーパーの手使用は“自陣のハーフラインまで”に制限
-
1912年:現在の“ペナルティエリア内のみ”に統一
こうして、現代のGKルールが完成しました。
◆ 6. まとめ:キーパーだけが手を使えるのは“歴史の名残”
ゴールキーパーが手を使えるのは、
もともとサッカーに「手あり派」と「手なし派」が混在していた時代の産物。
サッカーが
● 手を使わないスポーツとして統一
↓
● 手を使わないとゴール前の守備が成立しない
↓
● 例外的に1人だけ手の使用を認める
という流れで生まれたポジションなんです。
つまり、
キーパーは“歴史が生んだ妥協点”として誕生した特別な存在。
今の当たり前のルールにも、こんな背景があると思うと面白いですよね。
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