🔎 なぜルールが変わったのか
国際的にサッカーの公式ルールを決めている IFAB（国際サッカー評議会）は、2025年3月の年次総会において、従来の「6秒ルール」などに代わる新たなルール改正案を全会一致で承認。試行の結果、ゲームの流れの改善や公平性の向上、安全性の確保などの効果が確認されたため、2025/26シーズンから新ルールが導入されることになった。Inside FIFA+2IFAB+2
日本でも 日本サッカー協会（JFA） によってこれらの改正が公式に採用され、国内リーグや大会での適用が決まっている。JFA｜公益財団法人日本サッカー協会+2〖公式〗Jリーグ公式サイト（J.LEAGUE.jp）+2
✅ 主なルール改正ポイント
以下が、2025/26年に改正された主なルール。特に観戦者や選手に影響が大きい内容を中心にピックアップ。
| 改正内容 | 変更点の概要 |
|---|---|
| ゴールキーパー（GK）の保持時間延長と罰則変更 | GKが手や腕でボールを保持できる時間が「6秒」から「8秒」に延長。 ただし、8秒を超えた場合は、これまでの間接フリーキックではなく 相手チームへのコーナーキック が与えられる。主審は最後の5秒を視覚的にカウントダウンすることになる。Inside FIFA+2Reuters+2 |
| ドロップボール（再開時）の手続き見直し | 試合が止まって再開するドロップボールの方法が変更。 ・ボールがペナルティエリア外で停止 → 「ボールを保持していたであろうチーム」、または明確でなければ「最後に触ったチーム」にドロップ。 ・ドロップされる位置は、プレーが停止されたときのボールの位置となる。Inside FIFA+2Soccer Mama+2 |
| “キャプテンのみが主審へ話しかけられる（キャプテンオンリー）”のガイドライン導入 | 判定への質問・抗議などを行えるのは原則として各チームのキャプテンだけに限定。乱立する抗議を防ぎ、審判への過剰な圧力や混乱を減らすのが目的。www.thefa.com+2JFA｜公益財団法人日本サッカー協会+2 |
| その他の細かい見直し | たとえば、競技会によっては映像判定（VAR）後に主審がスタジアムで判定内容を説明することが可能になるなど、透明性向上のためのオプションが導入。Inside FIFA+1 |
※ なお、すべての改正内容については2025/26サッカー競技規則で詳細が規定されている。JFA｜公益財団法人日本サッカー協会+1
🇯🇵 日本での導入スケジュール — いつから新ルールを見られるか
2025年6月19日付で、日本サッカー協会は改正規則の採用を通知。JFA｜公益財団法人日本サッカー協会+1
これに伴い、国内主要リーグや大会での適用開始日は以下のとおり。〖公式〗Jリーグ公式サイト（J.LEAGUE.jp）+2ゲキサカ+2
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2025明治安田J1リーグ — 2025年 8月 9日（土） 第25節から
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2025明治安田J2リーグ — 2025年 8月 2日（土） 第24節から
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2025明治安田J3リーグ — 2025年 8月 16日（土） 第23節から
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2025 Jリーグ YBC ルヴァンカップ — プライムラウンド（準々決勝）第1戦の 9月 3日（水）から
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国内カップ戦など（例：天皇杯） — 2025年 8月 6日（水）のラウンド16（4回戦）以降から
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地域リーグ・都道府県レベルの大会等 — 遅くとも 2026年 4月 1日（水）までには適用。ただし大会主催者により前倒し導入の可能性あり。JFA｜公益財団法人日本サッカー協会
なお、改正のうち「キャプテンオンリー」の運用については、“大会ごとに適用の有無を決められる”とされており、すべての試合で必ず採用されるわけではない点に注意。〖公式〗Jリーグ公式サイト（J.LEAGUE.jp）+1
📣 この改正でサッカー観戦やプレーはどう変わる？
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GKがゆっくりボールを持つ時間が制限される → 特に終盤やプレッシャーの少ない場面での「時間稼ぎ」が難しくなり、試合テンポが速くなる可能性が高い。
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再開のドロップボールでの「おかしな利権争い」が減り、フェアなボールの受け渡しが増える。
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審判と選手間のコミュニケーションが整理され、「主審への抗議合戦」や集団での囲みなどが減ることで、「判定への尊重／フェアプレー」の機運が高まる。
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映像判定や主審の説明などの透明性強化で、判定の納得感が増し、ファンや選手にとって“見やすく・分かりやすいサッカー”に近づく。
――つまり、ただのルール変更ではなく、「サッカーの楽しみ方・見方」が少し変わる可能性を持った大きな改正だと思う。
📝 まとめ — 2025/26シーズンからは「知ってるのと知らないの」で観戦が変わる
2025/26シーズンからのルール改正は、試合の流れ、公平性、フェアプレー、そして「見やすさ」を意識したもの。日本でもすでに今年後半から本格導入が始まっており、あなたがサッカーファンなら、今後ますます「ルールを知っているかどうか」で観戦の楽しさが変わるはず。
次の試合。たとえば GK がボールをゆっくり持っていたら――それが「8秒ルール」のおかげかも！ サッカー観戦が、ちょっとだけ“通”になれるチャンスだ 😎