サッカーには、普段あまり語られない驚きの歴史や裏話が数多く存在します。
今回はその中から、思わず誰かに話したくなる「知られていないサッカー雑学」を10個厳選して紹介します。
① PKは実は「キックオフ」より後に生まれたルール
19世紀のサッカーには、なんとPK（ペナルティキック）が存在しませんでした。
そのためゴール前で反則をしても、大きなペナルティがなかったのです。
「これでは不公平だ」という批判が高まり、ようやくPKが導入されました。
今では当たり前のルールも、実は後から追加されたものだったのです。
② ゴールネットは“漁師”が発明した
昔はボールがゴールに入ったかどうか判定するのがとても難しく、試合が紛糾することもありました。
そこで注目されたのが“漁師の網づくり”。
丈夫で目の細かい網を作る技術がヒントになり、現在のゴールネットが生まれたと言われています。
漁師の知恵がサッカーの発展に役立っていたとは驚きです。
③ 昔のサッカーは“ゴールキーパー専任”がいなかった
サッカー創設当時には、今のような「ゴールキーパー」という固定ポジションがありませんでした。
フィールドプレイヤーの中から、その場で最後尾の選手がゴールを守るという曖昧な役割だったのです。
守備専門のポジションが生まれたのは、サッカーの歴史の中でも比較的後の話です。
④ ボールが“丸くなかった時代”がある
初期のサッカーボールは動物の膀胱を膨らませたもの。
そのため形はデコボコで、バウンドや飛ぶ方向もバラバラでした。
当時の試合は、現代の精密なサッカーとは比べ物にならないほど“運の要素”が強かったと言われています。
⑤ ワールドカップの優勝トロフィーは“2回盗まれている”
1966年の展示中にトロフィーが盗まれましたが、偶然通りかかった犬が発見して話題になりました。
しかし1983年には再び盗難に遭い、今回は金目的で溶かされたとされ、今も見つかっていません。
現在のトロフィーは、その後に作られた“2代目”なのです。
⑥ Jリーグには“試合中に音楽が流れていた時代”がある
Jリーグ創設初期、演出の一環として試合中にBGMが流れていたことがありました。
しかし選手や監督から「集中できない」「競技性が下がる」と不評で、すぐに廃止。
いまでは考えられない時代の名残です。
⑦ 選手交代は昔「負傷者のみ」しか認められていなかった
サッカーは非常に保守的なスポーツで、当初は“戦術的な交代”の概念が存在しませんでした。
交代できるのは怪我をした選手のみで、その数も最大1人だけ。
怪我が出たら戦力が落ちた状態で戦い続けなければならなかったのです。
⑧ オフサイドは誕生直後から“4度も激変”している
初期のオフサイドは「相手選手より前に1人でもいればアウト」という超厳しいルールでした。
攻撃がほとんど成立しないため、歴史の中で大幅な見直しが繰り返されます。
現在の「ボールと2人目の守備者」の基準は、その改善の積み重ねの結果なのです。
⑨ インターネット以前の“最速ゴール記録”は信憑性が怪しい？
昔はストップウォッチでの手計測だったため、「2秒ゴール」「3秒ゴール」など信じがたい記録が残っています。
専門家の中には「本当はもっと遅かったはず」と疑う声もあり、現代の精密計測とは比べ物になりません。
意外と“都市伝説”に近い記録も多いのです。
⑩ サッカーボールの32面体は“地球儀の構造”がヒント
五角形と六角形を組み合わせて球体を作る手法は、地球儀の構造と非常によく似ています。
この32面体のおかげで、均等な転がり方や安定した飛行が実現しました。
サッカーボールのデザインは、美しさと機能性の両立だったのです。
サッカーは世界中で愛されるスポーツですが、その歴史やルールの裏側には、意外と知られていない面白い事実がたくさん隠れています。
今回紹介した10個の雑学は、サッカーの奥深さや進化の過程を知るうえで、どれも興味深いものばかりです。
「PKが後から生まれたルール」「ゴールネットが漁師の発想だった」など、普段当たり前に見ているものでも、実は意外な誕生秘話があります。
こうした知識を知っておくと、試合観戦や選手への見方もさらに楽しくなるはずです。
今後もサッカーの知られざる歴史やルールの解説、トリビアを紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
あなたのサッカー観が少しでも広がるきっかけになれば嬉しいです！
YouTubeでもまとめますのでぜひご覧ください。